グローバル経済拡大がひとを追い詰める理由
アメリカが世界との関与を薄めるメッセージを出し続けているトランプ当選以来、グローバル経済拡大の方向性が逆回転して、ローカルな時代になっていくんだろうなと漠然と思ったり、なぜ欧州にしても米国にしてもこうなったんだろうと考えたりするんですが、原因はよく考えたらシンプルだし自分が仕事辞めた理由でもあったなと今日思い至りました。
グローバル経済ってすごく単純化すると、一番安い労働力や原材料をもちいて、一番高いお金を払う客にモノやサービスを提供することだと思うのですが、モノやサービスを提供する側と高いお金を払う側とにまったく交流はありません。
サービスする側はぼったくろうとするだろうし、される側は値切ろうとしますわな。だって、相手がバカを見ようが、生きるのギリギリの生活しようが、視野に入らないから関係ないですからね。
これを解決する方向は二つあるかなと。
1. みんな地球人意識を持つ(若い世代ほどこれ強い気がする)。結果として取引の向こうにいる相手を思いやる
2. 自分が生活する上での受益者となる仕事をみんながする(生活する仲間のために仕事をする)
大きくみれば1は2の中に含まれるっちゃ含まれるのですが、大きな違いは五感で感じられる存在が相手かどうかかと思います。
ちなみに投資銀行やめたのは1のような心境に至れなかったからでした。M&Aの仕事でしたが、特に大手証券会社とかだとその仕事の大半は「役員の株主に対する説明責任」を果たすためにされます。
最終受益者は株主です。しかし株主って顔みえんなー。つまらんなー。と思ってしまったのがやめたきっかけになりました。
今はいろいろありますが、総じて2.のように肌触りのある仕事ができているのかなと感じます。